2021年の年末にNetflixで公開された映画。この主人公は大人気ミュージカル映画のレントの脚本家、作曲家ジョナサンラーソンのエミー賞受賞作品『レント』を作る前の話。Rentの一つ前の作品 tick tick Boom!ができるまでのお話です。
Netflixで見たとき”Rent”のことは知らなかったのですが、私が小学生の時から大好きなhigh school musicalのヒロイン役Vanessa Hudgens が出演してる!!と思って調べてみると主役はspiderman2のピーターパーカーAndrew Garfield やん!と思ってこれはみるしかない!!と思ってすぐ見ました。🧡
あらすじ※ネタバレ
30歳を目前にしたジョナサンはまだ売れない作家で、同世代は結婚して子供もいて、尊敬する脚本家は自分より若い年齢でヒット作品を作っていたという現実に嘆きながら夢に向かって猛進するというストーリーです。
夢に向かうことのつらさや功績が残らずとも時間が経ってしまう煩わしさが痛いほど感じられる作品です。
心に刺さりまくるエージェントRosaのアドバイス
個人的に印象的だったのは物語の終盤、superbiaを完成させたジョナサンにエージェントであるローザが放つ言葉です。
ジョナサンはsuperbiaこそ世に出る作品だと意気込んでいて、ローザから各演劇界の巨匠の反応を聞き出します。ローザはみんな今回のものはすごくよかった。彼が次に作り出すものが楽しみだよと言ってたと、ジョナサンに告げます。
ジョナサンはsuperbiaこそ自分の評価を変えるものだと思っていたため、”次”を期待されることに驚き思考が停止します。
夢を追いかけるとは
You start writing the next one. And after you finish that one, you start on the next. And on and on, and that’s what it is to be a writer, honey. -Rosa
今すぐ次の作品に取り掛かりなさい。その作品が完成したら次。そしてまた次。次。それが作家ってもんよ。
人生をかけて作り上げたものを出した瞬間にまた次と言われると誰でも意気消沈しますよね。。。
わたしもYouTube動画を作っているとき本当にこんな感情になります。やっと作り上げて公開できた!と思ったら思ったより数字が伸びなくて早く次のを作らないとという感覚になります。
希望を持ち続ける
Rosaは他にもジョナサンにメッセージを残します。
You just keep throwing them against the wall and hoping against hope that eventually, something sticks. -Rosa
ただただ高い壁に立ち向かい続けて、希望を持ち続けると、最後には誰かに引っかかるから。
On the next one, maybe try writing about what you know. -Rosa
次はもしかしたら自分の知ってること、身近なことを書いてみたら?
諦めなければ必ず夢は叶うなんて
よくある言葉ですが、数々の作家を見てきたrosaが放つ言葉は重みがあるなと感じました。
お気に入り曲①30歳目前のノリノリのリードナンバー”30/90″
私のお気に入りの曲その1は30代を目前にしたJonathanが残された時間を考えながら成功していない自分に焦る曲30/90
They’re singing “happy birthday “
You just want to lay down and cry
Not just another birthday
It’s 30/90みんながお誕生日おめでとうって言ってくれるけど
本当は横たわって泣きたい
ただの誕生日じゃない
今回は30/90だから
ここの30/90は分数で90分の30を意味してるのかと思ったら発音ではthirty – ninety(序数じゃない)になってることから1990年に30になるという意味ぽいです🤔
私の好きなフレーズはこれ
Peter Pan and tinker bell
Which way to never never land?ピーターパンとティンカーベル
絶対に存在しないネバーランドはどっちの方向?
有名なディズニーの話とか出てくるとテンション上がりますよね🥰
お気に入り曲②パーティで一緒に手を叩きたくなる曲 “Boho days”
思った通りにいかない人生だけど、これが人生!という陽気な曲です。笑
this is life
bo-bo-bo-bo-bo🎵これが人生!
ここのフレーズが耳に残ってつい歌ってしまいます。
ちなみにbohoとはBohemianとファッションやアートの中心地であるNYのSohoエリアの名前を掛け合わせた言葉。
ボヘミアンの自由奔放なヒッピーの感じのニュアンスと、Sohoの都会的な感覚をあわせもったスラングです。
あとこの歌詞の中に聞きなれないフレーズがあったので調べてみました
Margaret, Lisa, David, Susie
Stephen, Joe, and Sam
And Elsa, the bill collector’s dream
Who is still on the lam
on the lam:〇〇から逃げている
ここではシェアハウスは4年間で14人も入れ替わり立ち替わり住んでて、全員の名前を言っていくんですが、Elsaはおそらく家賃をまだ払ってなくて逃げているのでしょうか。笑
お気に入り曲③自分の人生は自分で決める”Louder than words”
物語の終盤に流れる曲。言葉より行動の方がものを言うことがテーマの曲。
ランチは中華料理がいいのにみんなに合わせてパスタがいいって言ったことかありませんか?
本当は髪を明るく染めたいのに会社で目立つから暗くしてたり、
本当は大好きなキャラのTシャツがあるのに、流行に遅れないために、無地のきれい目の服装をしたり。。
言葉で包み隠すよりも個性を示すことができるんじゃないかというニュアンスの歌なのかなと聞いてて思いました。
最も印象的だったフレーズはサビのこれ。
Cages or wings?
Which do you prefer?
Ask the birds
安全なとりかごか、自由な翼か
どっちのほうがいい?
鳥に聴いてみたらいい
鳥かごに残るのも、外に飛び立つのも鳥の自由で、鳥自身がそれを決めるべき。
外に出たらいろんな外敵がいて生きていくのが大変かもしれない
鳥かごの中にいれば毎日餌を与えられて撫でられて生きていける
けど、鳥かごから出ないと海があることも山があることももっと広い空間を自由に飛び回ることができる。
それを決めるのは全て鳥(自分)次第という内容。
ジョナサンは明らかに空を自由に羽ばたきたい人だったんだろうなと思います。
私もそうでありたい!笑
おわりに
いかがでしたでしょうか?
この映画想像以上に良くて、まさに25歳夢を追いかける私には刺さりまくりました笑。
音楽もノリノリになれるくらいいろんないい曲が詰まっていて最高です。
みたことない人は是非!みてほしい!!