Rentは12年にも渡りニューヨークのブロードウェーで公演され、トニー賞も受賞したことのある大人気ミュージカルです。私がこの作品を知ったのは、昨年末にアンドリューガーフィールドというスパイダーマン2の主役のNETFLIXのオリジナル映画「TikTik…Boom!」というミュージカル映画を見た時です。この映画でアンドリューが演じたのが、売れない作曲、脚本家であった「ジョナサン・ラーソン」でした。
ジョナサンは不幸にも自信の最大のヒット作品、「Rent」の初演前日にマルファン症候群という病気で自信の作品が上映されるのを見ずに亡くなります。。。
そんなジョナサンが魂を込めた映画「Rent」
夢を追いかけ今を生きる熱量のすごい若者たちにフォーカスした魂に響く作品です。見たことない人は是非一度見てほしい!
この記事では、私が特に気に入った曲&シーンをいくつか紹介します。🧡
人生で一番大切なものを問う “Seasons of love”
525,600分一年を踏んで換算した数字。
525,600の時間をあなたは何でカウントする?と問う歌。
私がこの曲を初めて聞いたのはgleeのseason 4主役の俳優であるフィンコリンズの突然死を追悼するエピソード。フィンは主役俳優で、共演者たちがほぼノーカットでそれぞれのキャラにあった曲を捧げます。本当に誰のターンも泣いちゃうので、見たことがない人は是非見てほしい。season1から。笑
曲の中で、
five hundred, twenty five thousand, six hundred minutes
How do you measure, measure a year?
in daylights(陽の光?), in sunset(サンセット?),
in midnights,(夜の数?) in cups of coffee(コーヒーの数?)
in inches(インチ?), in miles(マイル?), in laughter,(笑った数?) in strife(ケンカの数?)
How about love?
人生を何で図る?愛で測ろう。
この出てくるワードがとっても具体的です。限りある時間を何で埋め尽くしたいか。
この曲はRentの映画の中のまさにテーマ曲で、有限の時間を、愛で測ろうじゃないか。と。
525,600 minutesが印象的で心に残ってずっと頭の中でここのメロディーが流れてきます。笑
本当に最高ですこの曲。
エイズに苦しむゲイカップルが歌う” I’ll cover you”
1番泣いちゃうのはこの曲なんじゃないかなあとおもいます
ラブラブカップルが歌う “I’ll cover you”
この曲は映画の中で2回登場します。
一度目はゲイでドラッグクイーンのangelが恋人のcollins共に歌うシーン。
はじめはアップテンポでangelがリードをとり陽気に歌います。
映画のタイトルが”rent”であることから、愛の表現もお家に関連するボキャブラリーが散りばめられています。
特にこのフレーズが好きです🥰
Live my house
私のところに住みましょう
I’ll be your shelter
私がシェルターとして守ってあげる
Just pay me back
with thousand kisses
家賃は1000回のキスで払ってくれたらいい
このフレーズは物理的な意味というよりかは心理的に私があなたを守ってあげる、居場所になってあげるみたいな意味があるのかなと思います。
その後も、いろんなものに2人を例えて、変え難い存在を歌います。
You’ll be my king
And I’ll be your castle
You’ll be my queen
I’ll be your moat (お堀)
めちゃくちゃsweeetttt
Angelの声も本当に恋をしている可愛らしい声で歌われててハッピーになるんですよね。
Angelを亡くしたCollinsが涙ながらに歌う
ただ物語の最後、Angelがエイズでなくなり、お葬式のシーンでcollinsが同じフレーズを歌います。
でも歌い返すsweetな声がなくて、前半のフレーズをcollinsが歌い上げるのですが、これが本当に悲しい。
この役者さんのやりきれなさと今にも泣き出しそうな震えた声が心に響きます。
最後に
I’ll cover youと歌われるんですが、守ってあげるよっていうフレーズなのですが、もういない存在に対して歌われるので、いやあ本当につらいです。。。
いかにもアメリカンな強気女性カップルが歌う”Take me or leave me”
この曲もすごく好きです。アナ雪のlet it goの原曲を歌うIdina menzel と恋人役であるtracie thomsが喧嘩をしてこれが私の性格で受け入れてくれないと別れる!という曲です。
このお互い強気で私は私!受け入れるかどうかはあなた次第というスタンスがなんともアメリカっぽくて好きです。
この曲のタイトルでもある
Take me or leave me (受け入れるか、別れましょう)
で”take”という単語を使っていて曲的にはaccept(受け入れる)とかchoose(選ぶ)になるんじゃないかな?なんで”take”なんやろう思って調べてみました。
調べてみるともっとニュアンスがわかりました!
Take: 複数ある選択肢のある中から選ぶ
“Take this road” この道を進む
Accept: 相手からの提案を受け入れる
曲的に、自分のこんな性格を受け入れて!という意味でacceptとかchoose じゃないのかなと思ったんですがtakeにそれを選んで進むとか、次のアクションがニュアンスとしてあるみたいなので
全てを受け入れなくてもいいけど、私を選んで、一緒に人生を進んでいこうという意味が込められているんじゃないでしょうか。
一途なロックシンガーの伏線song “One song glory” & “Your eyes”
One song glory
One song gloryは主役のマークのルームメイトのロックシンガーソングライター、ロジャーが3曲目に歌います。彼もエイズ陽性者で、残された時間で名曲を生んで死にたいという切実な思いが謳われています。
“One song glory
One song
Before I go”
この曲が物語の序盤に歌われ、彼のストーリーも物語が進むにつれて展開していきます。
Time flies, time dies
“Time flies”は思い出などを振り返って 「時間が経つのは早いねえ」というようなシチュエーションで使われることが多いワードですが、Rogerが歌うと雰囲気が変わります。
エイズに蝕まれ、時間はすぐ来てしまう(time flies)、時間が死んでいく(time dies)と韻を踏んでいると思いますが、自分が死ぬというよりかは、名作を残せなかった貴重な時間が死んでいくみたいな意味も含まれているのかと。
このOne song gloryの曲は物語の終盤で歌われる”Your eyes”でしょうか。
愛する人(mimi)を見つけて、mimiのために書き上げた曲を彼女に向けて歌い上げます。
“Your eyes”
この歌はRogerとmimiの掛け合いの総まとめのような曲ですね。フレーズフレーズの中に映画の中で散りばめられていたワードがあります。
- “I should tell you, I should tell you” I have always loved you
出会った時からずっと愛してたって伝えたいというフレーズですが、物語の中盤で二人は “I should tell you”と言い合いながら、お互いのずっと言えなかった気持ちを伝え合います。
I should tell you I’m a disaster I forget how to begin it(恋の始め方を忘れてしまった)
I should tell I blew the candle out just get back in(キャンドルの火は私が消した。あなたにもう一度会いたかったから)
おわりに
いかがでしたでしょうか。
魂が震える、ワクワクする名曲が多くて、でも内容が深くて考えさせられるミュージカルです。
まだ見たことない人はNETFLIXで見れるので是非見てみてください!
ちなみにTikTik BoomもNETFLIXで見れますよ!🧡