「お母さんをANAファーストクラスでロンドンへ連れて行きたい」
そんな夢から始まったマイル貯め計画。1年間でどこまでできるのか?実際にやってみた記録です。
目次
- そもそも何マイル必要?まず目標を設定する
- やったこと①:ANAゴールドカードに入会
- やったこと②:法人支出をアメックスゴールドで集約
- やったこと③:エポスカードで個人支出のポイントをマイルへ
- やったこと④:移動はなるべくANAで
- やったこと⑤:dポイント→JALマイルルートも発見
- 【核心】現状の保有ポイントと「往復分割作戦」の試算
- 1年間の試算まとめ
- まとめ:ANAにこだわらない視点も大事
①そもそも何マイル必要?まず目標を設定する {#step1}
夢の始まり
まず最初にやったのは「目標の確認」。ANAファーストクラスが欧州線にあるのかを調べることから始めました。
調べてみると、ANA(全日本空輸)は羽田⇔ロンドン線にファーストクラスを運航しています(現在はANH201/202便など)。
では、特典航空券(マイルで乗る無料航空券)には何マイル必要なのか。
必要マイル数の確認
ANAの特典航空券に必要なマイル数は、発着地の「ゾーン区分」「搭乗日のシーズン」「搭乗クラス」によって異なります。
ロンドンはZone 7(欧州・ロシア2)に分類されており、ロンドン/パリ/フランクフルト/ミュンヘン/デュッセルドルフ/ブリュッセル/ウィーン/ミラノ/ストックホルムなどが同じゾーンに含まれます。
シーズン区分は以下の通りです:
| シーズン | 時期(欧米線の目安) |
|---|---|
| L(ローシーズン) | 1月〜2月、12月前半など |
| R(レギュラーシーズン) | 春・秋の一般的な時期 |
| H(ハイシーズン) | 夏・年末年始・春休みなど |
日本⇔欧州のファーストクラス(ANA便)往復に必要なマイル数の目安:
| シーズン | 必要マイル(往復) |
|---|---|
| L(ローシーズン) | 約160,000マイル |
| R(レギュラーシーズン) | 約160,000マイル |
| H(ハイシーズン) | 約260,000マイル(改定後) |
⚠️ 重要な注意点:2025年6月24日以降の改定
今回のマイル数改定では、ビジネスクラスやファーストクラスを中心に主要路線で必要マイルが大幅に増加。ハイシーズンのファーストクラスは+10万マイルと、大幅な増加となりました。上級クラスを狙う場合は、ローまたはレギュラーシーズンでの発券が一層重要になります。
ローシーズン・レギュラーシーズンなら約160,000マイル(往復) が目標ラインです。これを1年で貯めることを目標にしました。
やったこと①:ANAゴールドカードに入会 {#step2}
マイルを貯めるならまず本家ANAのカードと思い、ANAゴールドカードに入会。
ところが、入会してしばらく経ってから気づいてしまいました。キャンペーンのタイミングを完全に外して入会していたのです……。
ANAカードは定期的に入会キャンペーンを実施しており、数万マイル相当のボーナスポイントがもらえる時期があります。入会前にキャンペーン情報を確認するのは必須です。次回の更新や追加カード検討時はしっかりチェックしましょう。
やったこと②:法人支出をアメックスゴールドで集約 {#step3}
一人法人(フリーランス法人)を持っているので、会社の支出をすべてアメックスゴールドカード(プロパーカード)に集約する作戦を実行しました。
アメックスゴールドのポイント実績
アメックスゴールドには定期的に入会キャンペーンが実施されており、それに乗っかる形で入会。
- 入会して4ヶ月で190万円を利用
- 現時点で約11万ポイントを保有
- あと2ヶ月で10万円を使えば15万ポイント超えを見込み
アメックス→ANAマイル交換の「落とし穴」
ここで大きな壁が発覚。
アメックスゴールドプリファード(プロパー系)からANAマイルへ移行する場合、「年間40,000マイルまで」という上限があります。
つまり、せっかく15万ポイント貯めても、ANAマイルに変換できるのは年間4万マイルまでということ。
解決策:ANAにこだわらずシンガポール航空(クリスフライヤー)も視野に
ANAアメックス(一般・ゴールド・プレミアム)であれば、移行上限が一切ありません。ただしカードの種類が異なるので注意が必要です。
一方、アメックスのプロパーカードを使いたい場合は、JALへの移行は上限がなく、即日反映なのが魅力です。
また、アメックスポイントはシンガポール航空のクリスフライヤーマイルへの移行上限がありません。
シンガポール航空のクリスフライヤーマイルを貯めると、通常運賃だと100万円を超えるようなスイートクラスや、ファーストクラスの特典航空券を片道77,000〜120,000マイルで発券することができます。
ANAのファーストクラスにこだわらないなら、シンガポール航空のファーストクラスもクリスフライヤーで狙えるのは大きな発見でした。
ポイント移行レートの確認
アメックスのメンバーシップリワードポイントは、「メンバーシップリワードプラス」に登録することで交換レートが上がります。ANAマイルへは1,000ポイント→1,000マイル(交換率100%)、他社航空会社マイルへは1,250ポイント→1,000マイル(交換率80%)となります。
やったこと③:エポスカードで個人支出のポイントをマイルへ {#step4}
個人支出の見直しを進めていたところ、エポスカードが意外と使えることが発覚。
エポスカードで家賃を支払っている
毎月の家賃等の支払いでエポスカードを利用。毎月約18万円の支払いで月1,800ポイントほど貯まっています。
エポスポイントのマイル変換レート
エポスポイントは、1ポイント=0.5マイルでANAマイルに交換できます。
(2026年4月以前はゴールド・プラチナ会員は0.6マイル/ポイントの優遇がありましたが、現在は一律0.5マイル)
毎月1,800ポイントが貯まるとすれば、年間で約21,600ポイント → 約10,800マイル相当。
気づいたのが年の途中だったので、後半6ヶ月分だけ換算しても約5,400マイルの追加になります。
エポス→JALも同じレート
エポスポイントはJALマイルへも1ポイント=0.5マイルで変換可能です。ANAかJALか、どちらに寄せるかによって使い分けましょう。
やったこと④:移動はなるべくANAで {#step5}
帰省や出張の移動手段も見直しました。
新幹線ではなくANAの飛行機を使うことで、フライトマイルを積み上げる作戦です。
たとえば東京⇔大阪の飛行機利用でも、ファーストクラス搭乗ならボーナスマイルが加算されます。また年間の搭乗実績によってはプラチナ会員等の上級資格取得も視野に入り、マイル還元率がさらにアップします。
やったこと⑤:dポイント→JALマイルルートも発見 {#step6}
さらに調べていくと、意外なルートを発見しました。
dポイント → JALマイル変換ルート
- 東京電力(TEPCO)など電力会社のポイント → dポイントに変換可能
- 貯まったdポイント → JALマイルに変換可能
普段の公共料金(電気・ガス・水道など)の支払いでdポイントが貯まる場合、これをJALマイルに集約できます。
これは積み重ねれば地味に効いてくるルート。特に法人経営者であれば、事務所の光熱費なども集約できる可能性があります。
現状の保有ポイントと「往復分割作戦」の試算 {#step7-new}
今年末の見込みポイント残高
これまでの活動を続けた結果、今年中に見込めるポイント・マイルの保有状況はこうなります。
| 口座 | 今年末の見込み残高 |
|---|---|
| アメックスゴールド(プロパー) | 約150,000ポイント |
| ANAゴールドカード | 約30,000マイル |
ANAマイルへの変換上限(年間4万マイル)を踏まえると、このまま全部ANAに突っ込んでも残りポイントが無駄になってしまいます。そこで思いついたのが、**行きと帰りで使うマイルプログラムを分ける「往復分割作戦」**です。
【往路:ANA特典航空券】 ANAマイルで羽田→ロンドン(片道)
まず行きはANAマイルで発券することを目指します。
今年末までの見込みANAマイル集計:
| 内訳 | マイル数 |
|---|---|
| アメックス → ANAマイル移行(年間上限) | 40,000マイル |
| ANAゴールドカード保有分 | 30,000マイル |
| エポスカード積み上げ分(6ヶ月分) | 約5,400マイル |
| フライト・その他日常利用 | 数千マイル |
| 合計見込み | 約75,000〜80,000マイル |
ANA欧州線ファーストクラスの片道必要マイルは、ローシーズン・レギュラーシーズンで片道約80,000マイルが目安です(往復160,000マイルの半分)。
なお、2025年6月24日からANA国際線特典航空券は片道での発券が可能になり、往路だけANAマイル、復路は別プログラムという柔軟な組み合わせができるようになりました。
今年末の見込みマイルで、ぎりぎり往路の片道1枚を狙えるラインが見えてきました。
✅ 往路発券の可能性あり
今年末〜来年のローシーズン(1〜2月頃)を狙えば、約75,000〜80,000マイルで羽田→ロンドンのANAファーストクラス片道が視野に。残り数千マイルはフライトやキャンペーンで補えます。
【復路:クリスフライヤー特典航空券】 アメックスポイントをKrisFlyer移行でロンドン→帰国
帰りは、アメックスの残り約110,000ポイント(150,000ポイント − ANA移行分40,000ポイント)をシンガポール航空のクリスフライヤーマイルに変換して使う作戦です。
アメックス → クリスフライヤー移行レート:
アメックスのメンバーシップリワードプラスに登録している場合、1,250ポイント → 1,000クリスフライヤーマイル(交換率80%)で移行できます。
110,000ポイント ÷ 1.25 = 約88,000クリスフライヤーマイル
クリスフライヤーでの必要マイル数(日本←→欧州):
2025年11月1日改定後の公式チャートによると、シンガポール航空便でのロンドン〜日本間(Zone7←→Zone11)のファーストクラスは以下のとおりです。
| 特典種別 | 片道必要マイル(ファーストクラス) |
|---|---|
| Saver(セーバー)※空席限定 | 138,000マイル |
| Advantage(アドバンテージ) | 321,000マイル |
セーバーで138,000マイル必要であるため、88,000マイルではまだ約50,000マイル不足しています。
🔍 試算を更新:復路はもう一工夫必要
アメックスからの移行だけでは今年中の復路発券は難しい数字です。ただし来年以降もアメックスポイントを積み上げ続け、加えてマリオットボンヴォイアメックスなど移行上限がない別のカードも組み合わせることで、段階的に138,000マイルに近づくことができます。
一方、ルートを工夫すれば必要マイルは下がる可能性があります:
- シンガポール航空のロンドン→シンガポール(Zone11→Zone1)はビジネスクラス・セーバーで約141,500マイル
- シンガポール→東京(Zone1→Zone7)を別途発券すれば費用を分散できます
- シンガポールは乗り継ぎではなく「一泊観光」として楽しむ選択肢にもなります
⚠️ シンガポール航空経由になる点に注意
クリスフライヤーで発券できるのはシンガポール航空便。ロンドンから直接羽田に帰るルートではなく、ロンドン→シンガポール→羽田 という経路になります。シンガポールでの乗り継ぎが発生しますが、シンガポールで1〜2泊して観光するプランにすれば、旅がさらに豊かになります。
⚠️ 2025年11月よりAccess(アクセス)導入
2025年11月1日より、新制度のダイナミックプライシング「Access(アクセス)」が導入されました。需要・残席状況に応じてマイル数が大きく増減するため、セーバー特典の空席には限りがあります。早めの計画と柔軟な日程調整が重要です。
往復分割作戦まとめ:現状の試算結果
| 区間 | プログラム | 必要マイル | 今年末の見込み | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 往路:羽田→ロンドン | ANAマイル(ANA特典・片道) | 約80,000マイル | 約75,000〜80,000マイル | 🔺 ギリギリ狙える |
| 復路:ロンドン→(SIN経由)→羽田 | クリスフライヤー(SQ便) | 138,000マイル(セーバー) | 約88,000マイル | ❌ 約50,000マイル不足 |
往路のANAファーストは今年〜来年のローシーズンで現実的に届く!
復路のクリスフライヤーは来年以降もポイントを積み上げて2年計画で狙う!
これは「1年で往復全部」ではなく、「往路は今年、復路は来年」という2ステップの計画に切り替えることで、より現実的に夢の旅に近づけます。もしくはアメックスポイントをさらに積み上げつつ、復路はビジネスクラスで妥協してローコストで発券し、再来年に再チャレンジするのも一つの手です。
⑧1年間の試算まとめ:結局どのくらい貯まる? {#step7}
ここまでやってきたことを1年間でざっくり試算してみます。
| 手段 | 年間取得マイル(概算) | 備考 |
|---|---|---|
| ANAゴールドカード(日常利用・フライト) | 5,000〜10,000マイル | フライト実績次第 |
| アメックスゴールド(法人支出) | 40,000マイル(ANA上限) | 年間交換上限あり |
| エポスカード(家賃等・年間) | 約10,800マイル | 月18万円支払い想定 |
| フライトマイル(ANA搭乗) | 5,000〜20,000マイル | 路線・クラス次第 |
| dポイント→JALマイル | 数千マイル | 利用状況次第 |
| 合計(ANAマイル) | 約55,000〜80,000マイル/年 | 目標160,000マイルに対して |
目標の160,000マイルには約2〜3年かかる計算です。
ただし、以下の手段と組み合わせることで加速できます:
- ANAアメックスカードへ切り替える(年間移行上限なし)
- マリオットボンヴォイアメックスを活用してクリスフライヤーマイルに変換する
- ポイントサイトやキャンペーンを積極的に活用する
- ANA提携ショッピングモールの利用
⑧まとめ:ANAにこだわらない視点も大事 {#step8}
今回の試算を通じて気づいた大事なこと。
「ANAのファースト」という制約を外すと世界が広がる
ANAファーストクラスにこだわるなら年間160,000マイルが必要ですが、シンガポール航空のファーストクラスなら片道77,000〜120,000マイルで乗れるケースがあります。
さらに、シンガポール航空にはファーストクラスの上に「スイートクラス」という、飛行機の中に部屋があるような最上位シートがあります。シンガポール航空のビジネスクラス以上のシートを利用したい場合は、クリスフライヤーマイルを自分で貯めて特典航空券を取る必要があります。
今後の作戦まとめ
- アメックスプロパー → ANAマイルへの年間移行上限(4万マイル)を認識した上で戦略を立てる
- クリスフライヤーマイルもサブターゲットとして育てる(アメックスから上限なしで移行可能)
- エポスカードの家賃払いは継続(コツコツ積み上げ)
- dポイントの光熱費ルートも忘れずに活用
- 入会キャンペーンのタイミングを必ず確認してからカード申し込みをする
夢の「お母さんへのファーストクラスプレゼント」まで、地道にマイル活動を続けていきます!続報もお楽しみに。
⚠️ 免責事項
本記事は個人の体験・調査に基づくものです。マイルチャートや交換レートは随時改定されます。最新情報は必ず各カード会社・航空会社の公式サイトでご確認ください。
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