起業

起業して1年。起業する前に知りたかった10のこと

Contents
  1. 起業をしたあの日のから、1年が経ちました
  2. その1|3ヶ月間、法人売り上げを作ることができなかった
    1. やることが、山積みだった(準備できるものは準備しておいた方がいい)
    2. 3ヶ月間を「無駄」にしないために
  3. その2|既存の人脈は想像以上に大事!仕事は丁寧にやって信頼獲得
    1. 「知り合い経由」は、すべてが違う
    2. Lancersの現実
    3. 「新しいことを始めるな」という逆説
  4. その3|クライアント選びの重要性
    1. 「一生懸命やったのに、なぜ?」
    2. 気づき:クライアント選びの大切さ
    3. クライアント選びの基準
  5. その4|契約書を舐めるな
    1. 「言った言わない」の地獄
    2. 「ふわっとした状態」は、最大の敵
    3. 学びと実装
  6. その5|ミニマムスタートの価値
    1. トラベルジャーナルの誕生
    2. 顧客のフィードバックが、最高の設計書
  7. その6|自分の時間はほとんどない
    1. 時間がない、という矛盾
    2. 「好きな時間に休める」は、本当か?
    3. 残された課題
  8. その7|株式会社にしたら、信頼が一気に上がった
    1. 「個人」と「会社」の壁
    2. 手続きの煩雑さ
  9. その8|フリーランスから起業家へのマインドセット転換
    1. 外注費が増えた
    2. 大事な気づき
    3. 正当な外注費と、不正当な外注費
  10. その9|フリーランスと起業家、お金の話は全然違う
    1. フリーランス時代の感覚
    2. 起業家になって、初めて気づいた現実
    3. 実際にかかった経費(2025年4月~2026年3月)
    4. フリーランスと起業家の決定的な違い
    5. 「稼ぐ」から「残す」への思考シフト
    6. この気づきがもたらしたこと
  11. 1年間で得たもの
    1. 失ったもの
    2. 現在の心境
    3. 次のステップ
    4. あなたへのメッセージ

起業をしたあの日のから、1年が経ちました

2024年12月。私は会社の上司に、退職意思を伝えました。

30歳までに起業することは決めてました。諸々タイミングが重なりこのタイミングで正社員を辞めることになりました。

給料は必ず減る。安定はしない。クライアントが増える保証もない。

でも迷いはありませんでした。

そんな中、2025年4月25日に株式会社を設立しました。そして2026年4月の今、あれから1年。社会人生活の中で最も忙しく、楽しくて、いろんなことがあったけど満足しながら過ごす長い1年でした。

やっていることはSNSマーケティング、動画制作、ブランド制作。

流れに沿って全力で走っていった結果毎月途切れることなく案件をいただくことができていますが、1年の中で迷い、時間のなさ、失敗もたくさんありました。何より聞いたことのない読めない漢字(税金周り、起業書類周り)がありすぎる!

でも、後悔がありません。むしろ、得たものの方が大きい。

このブログでは、「起業する前に知りたかった10のこと」を、赤裸々に語ります。夢と現実のギャップ。お金の現実。人間関係の変化。全部です。

もし、あなたが起業を考えているなら。もしくは、いま起業して苦しんでいるなら。このブログが、一つの灯りになるといいな、と思います。


ちなみにこの1年半で私が実行したこと【年表】起業1年間の軌跡

2024年12月 → 退職を決める・会社に伝える
→ 個人で業務委託案件を探す

2025年1月 → 起業準備開始
→ やることを固める(SNS、動画制作)
→ 業務委託案件1件獲得

2025年2月 → 会社名を決める
→ 正社員生活終了日まで残り28日

2025年3月1日 → 正社員生活終了
→ 業務委託で前職を継続(知り合い経由で案件2件追加)
→ 請求書作成(Freee)を覚える

2025年4月25日 → 【法人化】株式会社設立
→ メールアドレス作成
→ MacBook Air購入(36回払い)

2025年5月 → 銀行口座開設(時間がかかる)
→ 会社ポートフォリオ制作
→ Lancers、ココナラ、クラウドワークスで営業開始

2025年6月 → フリーランス案件を法人へ移行開始
→ 複数クライアント対応スタート

2025年7月 → ウェブサイト制作(全部自分で作った)
→ Lancers経由でSNSマーケ案件獲得
→ 韓国子供服アパレルとの取引開始
→ トラベルブランド企画始動

2025年8月 → 名刺制作
→ ライブ配信制作案件の声がけ
→ 着物系クライアントと商談
→ トラベルジャーナル開発開始

2025年9月 → 全案件を法人振り込みに変更
→ Lancers経由で新案件商談
→ タイ旅行(トラベルジャーナルテスト)

2025年10月 → 福岡出張・ワークショップ受注

2025年11月 → 業務委託大型案件が一旦落ち着く
→ エジプト旅行(ビジネス兼ねて)
→ 不動産クライアントのSNS運用開始

2025年12月 → 初の大型ライブ配信案件(法人実施)
→ 【一番忙しい月】
→ Lancers案件が延期、その後キャンセル

2026年1月 → キャンセル案件で初トラブル(1ヶ月分の損失)
→ 友達経由で新案件紹介

2026年2月 → 代理店経由の案件スタート
→ スポット発注クライアントに年間SNS提案
→ 契約締結

2026年3月 → Lancers経由でスポット広告制作
→ 現在に至る

その1|3ヶ月間、法人売り上げを作ることができなかった

「起業=すぐに始められる」って、私は思い込んでました。

会社を辞めたら、翌日からビジネスが始まるんだと。でも現実は、全然違いました。

2025年3月ごろより法人化の手続きを始めてから6月ごろまで物理的に、人間関係的にすぐに売り上げを作ることはできませんでした。これはどの業種に当てはまると思います。

やることが、山積みだった(準備できるものは準備しておいた方がいい)

会社名を決める。ドメインを取得する。メールアドレスを作る。銀行口座を開設する。PCを買う。請求書の作り方を覚える。税務署に届け出を出す。

「起業」って、こんなにやることがあるんだ、ということを初めて知りました。

特に銀行口座開設は、想像以上に時間がかかりました。書類を提出して、審査があって、「意外と時間がかかった」というのは、この段階で既に感じていた。

そして、4月25日に法人化した直後。メールアドレスはやっと会社ドメインになった。でも実際に「仕事」として請求書を切ったり、クライアントと正式に契約したりするまでには、さらに時間がかかりました。

Nina

ドメイン、銀行口座、周りは正直法人化をしてからじゃないとできない部分も多いのでしかたないタイムロス。こういうこともあることは知っておきたかった!

3ヶ月間を「無駄」にしないために

でも、この3ヶ月間は、決して無駄ではなかったと思います。

むしろ、この期間に私は重要な決断をしていました。

「ブランド制作をしたい」という野心もありました。でも、「まずは自分ができることで利益を作ろう」と決めた。SNS運用と動画制作に絞る。これが、正解でした。

新しいことを始めない。既に自分が持ってる「スキル」と「人脈」で、ビジネスを立ち上げる。これこそが、起業初期の最高戦略だと、今では確信してます。


その2|既存の人脈は想像以上に大事!仕事は丁寧にやって信頼獲得

2024年12月。正社員を辞める前から、私は個人で業務委託案件を探してました。

そこでまずオンラインで見つけたのが代理店のコスメ案件。

そのほかに2025年3月、同僚経由でアパレル案件を一緒に進めさせていただくことが決まりました。

2025年3月から正社員で働いていた会社で業務委託で契約いただくことが決まっていたので

この時点で自分だけの家賃と生活費は払えるくらいの収入に。

「知り合い経由」は、すべてが違う

2月28日に正社員生活が終わると、

既存案件に加えて、知り合い経由でさらに1件の案件が追加されました。

一方、4月に法人化してから、企業として売り上げを立てていくために私は新しいことを始めました。Lancers、ココナラ、クラウドワークスに登録。ポートフォリオを作って、営業を開始しました。

Nina

プラットフォームごとにポートフォリオを作って看板を構えるのは地味に大変でめんどくさい、!がここが初めはめっちゃ大事、、

Lancersの現実

Lancersからの案件は、確かに来ます。でも、単価が安い。そして、トラブルが多い。

クライアント側は「安く仕事してくれる人を探してる」という層が多いのは事実。だから、修正依頼が多い。納期に関する連絡が曖昧なまま進む。最終的に「思ってたのと違った」という話になる。

一方、知り合い経由の案件は、また特性が違います。

やりとりしたことがあるから背景がある。「この人は、こういう仕事をしてる人だから、頼める」という信頼がある。この人の案件はいきなり案件が飛んだりしない。という信頼もある。あと、企業案件だと金額が大きくて長期スパンなのがありがたい。

2026年4月現在、私のクライアント構成は、こんな感じです。

知り合い経由:60% 新規営業:40%

最初は「新規営業で大きく広がるんじゃないか」と思ってた。でも違いました。本当の意味でのビジネス成長は、「既存の信頼」から始まるんだ、ということに気づきました。

「新しいことを始めるな」という逆説

会社員から起業家になる人の多くが、「よし、新しいビジネスをやろう」と思う人も多いはず。私もそうでした。でも、それは危険。

夢を追うことと、しっかり売りを作ることは初めは乖離する。

まずは、「既に自分ができること」で、「既に自分を信頼してる人」から、きちんと稼ぐ。これが、起業初期の正しい戦略なんだなと。

新しいビジネスは、後からでもいい。まずは、利益。そして、その利益で、次のステップに進む。

新しいことを始めないからこそ、失敗が少ない。そして、クライアント満足度が高い。そうすると、自然と紹介が増える。

私の現在のクライアント構成が、知り合い経由60%というのは、この戦略の成果だと思います。


その3|クライアント選びの重要性

2025年7月。私は、ある子供服アパレル小売販売の会社と取引を開始しました。

Lancers経由での案件。「SNSマーケティングをやってほしい」という依頼でした。当時の私にとって、初めての長期スパンの案件でした。

クライアントの相性もよく、話していてこの人の役に立ちたいと本気で思いました。毎日、SNSを工夫して、投稿のクオリティを上げて、フォロワーを増やそうとした。でも…

2ヶ月で、打ち切りになりました。

理由は、「クライアントの資金繰りの関係で」。

「一生懸命やったのに、なぜ?」

その時のやるせなさは、今でも覚えてます。

SNSの分析もした。投稿の最適な時間も研究した。トレンドも取り入れた。でも、売上には繋がらなかった。そして、クライアント側の資金がなくなって、打ち切り。

「どうにかならないかな」としばらく考えてましたが

そこで、私は重要な気づきを得ました。

「どれだけ頑張って案件を獲得しても、SNS運用だとクライアントの売上が直結するとは限らない」

これです。

気づき:クライアント選びの大切さ

その後、私が意識的に変えたのは、「クライアント選び」です。

単に「案件を獲得する」ではなく、「予算が潤沢で、投資できるクライアントを探す」という視点を持つようになりました。正直知識がないクライアントにプロフェッショナルなアドバイスをしてスポットの案件を獲得することは簡単だと思います。

でもクライアントが儲かってなかったら意味がない。クライアントが長期的に施策を考えていなかったら途中で打ち切りになる。

それに気づいてから「自社の売りを作る」のではなく
「クライアントの売上が上がるような提案をする」
「クライアントにとってベストは何か」という、より深い関わり方を意識するようになった。

2025年12月から1社継続していただいているクライアントがいます。ここの案件はまだ正直クライアントにとって売りが立っていない。ただ、クライアントが儲かるためにはどうするか、SNS周り以外にそのクライアントの中身に関しても改善余地があるのではないかと一緒に考える姿勢を重要視しています。

クライアント選びの基準

今、私がクライアントを選ぶときの基準は、シンプルです。

  • 継続的なマーケティング予算がるか
  • 自社の成長に真摯に向き合ってるか
  • 関係性を長期的に築ける人か

短期的な「案件獲得」から、長期的な「クライアント開拓」へ。この視点の変化が、ビジネスの安定性を大きく変えました。


その4|契約書を舐めるな

2026年1月。初めての大きなトラブルが起きました。

Lancers経由で受注した案件。撮影と静止画制作、インスタ運用の案件でした。予定では、12月下旬に撮影をして、2ヶ月継続する。

でも、クライアント側の都合で、撮影が延期に。その後、1月に突然「キャンセルしたい」という連絡が来ました。

理由は求めていたアウトプットと違い、意思疎通が難しいと感じたから。

「言った言わない」の地獄

ここで問題だったのが、契約の曖昧さでした。

確かに、契約書は「巻いていた」んです。でも、細かいところまでは決めていなかった。

「これはできます」「これはできません」「撮影キャンセル時の費用は」…そういった細部が、曖昧なまま進んでました。

だから、キャンセルの時に、「すでに稼働していた分をどうするか」について、揉めました。結局、初月の1ヶ月分の費用を支払ってもらって、終了。

あと1ヶ月継続いただく予定だったので13万円の損失です。大きい。

「ふわっとした状態」は、最大の敵

会社設立直後の私は、気付きました。

クライアントとの商談では、どうしても盛り上がっちゃう。「このプロジェクト、面白そう!」「一緒にやりましょう!」という雰囲気で、話が進む。

でも、ここが危険なんです。

その場の勢いで「できます」と言ってしまったことが、後から問題になる。「修正は何回まで」という取り決めがないと、クライアント側は「無制限に修正できる」と思う。私の場合は編集部分を外注していて、仕事を下ろす先にも迷惑がかかる。

契約書は、ちゃんと巻く。細かいところまで決める。これが、会社及び関連する人を守る。

学びと実装

それ以降、私は契約書を厳格に作るようになりました。

  • 案件内容は何か
  • 納期はいつか
  • 修正回数は何回か
  • キャンセル時の費用はどうするか
  • 著作権はどちらに帰属するか

全部、明記します。

最初は「細かいな…」と思ってました。でも、これが答えなんです。

むしろ、先日商談した時にクライアントに「契約書送りますね」とクライアントに伝えたら

「ちゃんとしてるんですね」と言われました。

契約書をつくることにでも、信頼を生み出す。


その5|ミニマムスタートの価値

2025年4月。私は、ある企画を一度中止しました。

「バッグを作ろう」という企画です。トラベルブランドとして、旅行に必要な機能的なバッグを設計してた。でも、生産には時間とお金がかかる。最低ロット数も多い。工場に問い合わせまでしたんですが、制作費で200万円くらい用意してスタートする必要がありました。

そこで、決めました。

「まずは、ミニマムスタートする」

トラベルジャーナルの誕生

代わりに企画したのが、「トラベルジャーナル」。旅行日記帳のような形式の本です。

なぜ、これにしたのか。理由は、シンプル。

  • 印刷だけで実現できる
  • 初期投資が少ない
  • すぐに世に出せる
  • 自分たちでテストできる

トラベルジャーナルなら、1ヶ月で企画~デザイン~初版の制作ができました。

顧客のフィードバックが、最高の設計書

9月。友達と一緒にタイ旅行に行って、トラベルジャーナルを使ってもらいました。

「どう?」と聞くと、「あ、ここがあるといいな」「この部分、少し使いにくい」という具体的なフィードバックが返ってきました。

その後改訂版を作って友達10人くらいにモニターになってもらいました。

11月には、エジプトに旅行に行きました。また、テストです。

完璧なものを作ってから、世に出すのではなく。未完成でも、まず世に出す。そして、顧客のフィードバックをもらう。それを改善する。

このサイクルの方が、遥かに速い。


その6|自分の時間はほとんどない

「自分のビジネスなら、好きな時間に休める」

起業する前、私はそう思ってました。

時間がない、という矛盾

2025年12月。その月が、起業してから一番忙しい月でした。

初の大型ライブ配信案件を、法人で実施しました。クライアント側の期待も大きい。だから、準備は徹底的でした。

同時に、複数のSNS運用案件も進行してた。トレンド業界だから、休みなく対応する。

クライアントからの急な依頼対応。大阪への出張、

昼間は、新しい企画の打ち合わせ。夜は、新規提案資料。

「会社員の時と比べ物にならないくらい働いている」

毎日、そう感じました。

「好きな時間に休める」は、本当か?

会社員時代は、仕事の時間が決まってました。9時から18時。それ以外は、自分の時間。でも、起業家の時間は、決まってません。

いや、決まってるんです。クライアントの納期に合わせることが、決まってる

クライアントの売上期間に合わせて、SNS投稿のスケジュールが決まる。イベントの日程に合わせて、動画制作のスケジュールが決まる。

「自分のビジネスなら、自分で時間を決められる」

これは、幻想でした。正確には、「自分で時間を決められる代わりに、クライアントに時間を決められる」ということです。

残された課題

でも、正直に言うと、2026年3月の今でも、「時間がない」という感覚はあります。

まだタスク管理は試行錯誤しながらNotionでスケジュール管理してます。Googleカレンダーで、プロジェクトの進行状況を記録してます。でも、タスクは尽きない。

「新しいことに着手する時間が、ない」

これが、現在の課題です。トラベルブランドの拡大も、スローペースになってる。

ただ、会社員時代との違いは明確です。忙しいのは同じだけど、「自分で選んだ仕事」だから、充実感がある。この違いが、大きい。


その7|株式会社にしたら、信頼が一気に上がった

SNSマーケティングはレッドオーシャンで個人でやっている人も多い。その分フリーランスに対しての信頼感が大事に思うように思いました。

「ある種の目に見えない壁」です。

「個人」と「会社」の壁

Lancersで案件を探してた時期、「法人ですか?」という質問をされることが多かったんです。

当時は、「え、何が違うの?」と思ってました。実力は同じなのに。でも、今は分かります。

クライアント側にとって、「個人」と「会社」は、全然違う。

個人だと、「まだ大きくない」「信頼できるのか」という漠然とした不安がある。一方、会社だと、「会社名を出してる」「税務申告もしてる」という安心感が生まれる。

2025年4月25日に法人化したのは、これを解決するためでした。

手続きの煩雑さ

でも、法人化は手間がかかります。

会社設立のために、書類を集めて。定款を作って。登記を申請して。自分でやりきれないので税理士さんと行政書士さんに依頼しました。

その後、銀行口座。これが、本当に時間がかかった。「意外と時間がかかった」というのは、銀行口座開設のことです。書類、確認、審査…。

請求書の作成も、個人事業主の時はExcelでいいんですが、法人になると「会計ソフトを使うべき」という気持ちになります。私はFreeeを導入しました。

手続きは大変だけど、得られる信頼は、手続きの苦労を遥かに上回ります。


その8|フリーランスから起業家へのマインドセット転換

フリーランス時代、私の思考は、シンプルでした。

「案件を獲得した額 = 自分のお金」

だから、安い外注には、躊躇しました。「自分でできることなら、自分でやろう」という気持ちでした。

それが、起業家になって、180度変わりました。

外注費が増えた

2025年7月から案件が増え始めました。

でも、すべてを自分でやることは不可能になってきた。動画編集が必要だ。デザインが必要だ。でも、時間がない。

ここで、外注を検討し始めました。

フリーランス時代の私なら、「外注に払うお金は、もったいない」と思ったはずです。でも、起業家の私は、違う気持ちでした。

「外注に払うことで、自分は新しい案件に対応できる。その新しい案件の利益の方が、外注費よりも大きいのなら、外注すべき」

大事な気づき

でも、ここで気をつけないと、落とし穴があります。

フリーランス側の気持ちに立つと、外注する時により多くの金額を支払いたくなる気持ちになるんです。「昔、自分も外注されてた側だから…」と。

でも、起業家にとって最も大事なことは、**「会社にお金を蓄えて大きくしていくこと」**です。

この気付きがなければ、赤字経営になります。実際、この認識を持つまで、危ないフェーズがありました。

正当な外注費と、不正当な外注費

2026年3月の現在、外注先は固定化してきました。

信頼できる動画編集者。対応が早いディレクター。

大事なのは、「正当な価格で、信頼できるパートナー」を見つけることです。外注をしていると外注先から価格交渉をされることもあります。正当な価格を見つけるまで時間はかかりますが、自分と相性が合いつつ、会社が赤にならない塩梅での費用を調整するのが経営者の役目かなと今は思っています。

「正当な価格で、信頼できるパートナー」を見つけることで、長期的な利益を確保できる。これが、フリーランスから起業家への大きなマインドセット転換です。

その9|フリーランスと起業家、お金の話は全然違う

「売り上げ」と、「利益」「自分の給料」は、全然違います。

フリーランス時代の感覚

フリーランスの頃、計算は単純でした。

50万円の案件が取れたら、50万円が自分のお金。ただし、税金を納めるから、実際には40万円くらい。

この単純な足し算で、成り立ってました。

起業家になって、初めて気づいた現実

法人化して、続く感じます。

「稼いだ額 ≠ 手元に残るお金」

むしろ、稼げば稼ぐほど、消えていくお金があります。

実際にかかった経費(2025年4月~2026年3月)

具体的に、数字を出します。

【1】ツール・サービス費用

Freee(会計ソフト)      月5,000円弱 × 12ヶ月 = 60,000円
ムームードメイン(メール)      月1,200円 × 12ヶ月 = 14,400円
Canva費用           月1,000円 × 12ヶ月 = 12,000円
Claud AI            月20ドル × 12ヶ月 = 約28,000円
Slack 月4,000円〜10,000円 x 12ヶ月=40,000円
PC分割費用        月3,783円 × 12ヶ月 = 37,906円
Notion 月4,000円〜10,000円 x 12ヶ月=52,000円
──────────────────────────────
【小計】約244,306円

【2】外注費用

動画編集外注
業務委託費用           
デザイン外注           
──────────────────────────────
もろもろ合わせて
【小計】約1,500,000円

【3】税務・法務費用

税理士顧問料           月30,000円 × 5ヶ月 = 150,000円
法人設立サポート       一度 300,000円
──────────────────────────────
【小計】約350,000円

「あ、これだけかかるんだ」って、正直なところ、驚きました。

フリーランスと起業家の決定的な違い

項目フリーランス起業家
会計管理Excelで十分Freee(会計ソフト必須)
メールアドレス個人名で対応可能会社ドメインメール
経営判断のサポートなし税理士と定期相談
スキル維持自分で何とか外注で時間を捻出
合計経費ほぼ0円年間150万円

フリーランスなら、月10万円の売上でも、そのまま10万円。でも、起業家は、月10万円の売上では、経費でマイナスになります。

「稼ぐ」から「残す」への思考シフト

この現実に直面してから、私の思考は変わりました。

フリーランス:「月100万円稼ぐ」が目標 起業家:「月100万円稼ぐが、手元に5割以上残す」が目標

「いかに稼ぐか」ではなく、「いかに残すか」。この違いが、ビジネスの本質です。

この気づきがもたらしたこと

  • 「単価交渉をしっかりする」
  • 「効率の悪い案件は断る」
  • 「自分の時間単価を意識する」
  • 「安い外注は長期的には損」

これらが、すべて「残す」ことに繋がるんです。

1年間で得たもの

経営の知識とスキル。ここは学んでも学んでもまだまだ足りません。マインドセットが「次はどう節税しよう」という気持ちになってる。

クライアントとの信頼関係。単なる「仕事のやり取り」ではなく、「クライアントの成功を一緒に目指す」という関係が、何件もできた。

自分たちだけのビジネス(トラベルブランド)。まだ小さいけど、「自分が作ったもの」を世に出すことの喜びを知った。

失ったもの

安定した給料。代わりに、可能性を得た。

固定的な時間。代わりに、自由を得た。

誰かに頼る甘え。代わりに、自立できた。

失ったものもあります。でも、得たものの方が遥かに大きい。

現在の心境

「起業は、こんなに楽しいのか」

時々、そう思います。忙しいし、大変だし、失敗することもある。でも、充実感がある。

「自分で決められることの喜び」

月の予定も、案件選びも、価格設定も、全部自分で決められる。その自由感は、会社員時代には味わえませんでした。

会社員時代はよく泣いてました。(笑)

思い通りにいかない案件、社内政治でうまく進められない案件。理不尽な契約。悔しい人間関係。

「クライアントの成功が、自分の成功になる喜び」

SNS運用で売上が上がったクライアント。ライブ配信で新規顧客を獲得したクライアント。その喜びが、そのまま自分の喜びになる。

次のステップ

現在、目指してるのは、こんなことです。

プライベートのこともいろいろあって大阪へのベース移動。現在は東京が主ですが、大阪に引っ越すあり。

トラベルブランドの拡大。今は小さいけど、もう少し取り扱うアイテム数を増やしたい。

Airbnbの運営。「いつでも東京に来れる環境」を作りたい。物件を持つことで、新しいビジネスの形も見えてくる。

「いつでも東京に来れる環境にしつつ、大阪にベースを移す」

この目標が、この1年で少し見えてきた。

あなたへのメッセージ

もし、あなたが起業を考えてるなら。もしくは、いま起業して苦しんでいるなら。

「起業は怖い。本当に怖い。」

でも、「やってみると分かる」。失うものより、得るものの方が大きい。

失敗もある。トラブルもある。時間もない。お金の不安もある。

でも、そのすべてを上回る、充実感がある。

「あなたの決断を、全力で応援します」

1年前の自分が聞いたら、泣きそうになるくらい、応援したい。

一歩踏み出しているあなたはすごくかっこいいよ